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『'''ゲーメスト'''』 (''GAMEST'') は、[[新声社]]が1986年から1999年まで発行していた[[ゲーム雑誌|アーケードゲーム専門雑誌]]である。通称「'''メスト'''」。姉妹誌として、投稿雑誌の『[[ゲーメストワールド]]』や[[コンシューマーゲーム]]雑誌の『[[ゲーメストEX]]』、ゲーム漫画雑誌『[[コミックゲーメスト]]』などが存在する。
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『'''ゲーメスト'''』 (''GAMEST'') は、[[新声社]]が1986年から1999年まで発行していた[[ゲーム雑誌|アーケードゲーム専門雑誌]]。通称「'''メスト'''」。姉妹誌として、投稿雑誌の『[[ゲーメストワールド]]』や[[コンシューマーゲーム]]雑誌の『[[ゲーメストEX]]』、ゲーム漫画雑誌『[[コミックゲーメスト]]』などが存在する。本誌ライターらは自分達が雑誌に載る事に満足して世の偉人になったが如く振舞ったため今日では各地で馬鹿にされている。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[1986年]][[4月]]創刊。
 
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[[新声社]]と、当時大手であったビデオゲームサークル[[VG2]](ベリーグッド・ビデオゲーマーズ)との協力により創刊された。その前身は「VG3(ベリーグッド・ビデオゲーマーズ・バージョンアップグループ)」という、VG2の会報誌である同人誌。そのため、当初のライターはVG2の幹部メンバーが主になっており、創刊号の読者コーナーには、会員からのハガキが掲載されていた。後に、「VG3」は『ゲーメスト』とは別に、VG2の会報誌として復活した。この同人誌は内輪性が非常に強い内容で作られていたため読者の多くは殆ど内容が掴めず、その意味では全く内容がいいかげんだった。
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[[新声社]]と、当時大手であったビデオゲームサークル[[VG2]](ベリーグッド・ビデオゲーマーズ)との協力により創刊された。「VG3(ベリーグッド・ビデオゲーマーズ・バージョンアップグループ)」という、VG2の会報誌である同人誌。そのため、当初のライターはVG2の幹部メンバーが主になっており、創刊号の読者コーナーには、会員からのハガキが掲載されていた。後に、「VG3」は『ゲーメスト』とは別に、VG2の会報誌として復活した。この同人誌は内輪性が非常に強い内容で作られていたため読者の多くは内容が掴みにくく、その意味では全く内容がずさんなものになっていた。
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しかし、[[1986年]]に読売新聞がこのサークルを記事に取り上げ、これを当時の[[新声社]]が目をつけた事からVG2が声をかけられる事になり、これが創刊のきっかけとなっている。
  
創刊時のスタッフは総本部長の[[植村伴北]]を初めとしたVG2メンバーである。なお、これに前後してVG2メンバーには永久パターン等を色々と公開するゲームフリークを批判し、そうしたものは秘匿すべきと主張していた一時期があった。ゲームフリークは現在大成功を収めているがその意味ではVG2はオオマケである。<br>[[植村伴北]]は本誌創刊早々彼のクビは飛んでいる。事情は御旅屋あたりに聞けばよろしい。
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創刊時のスタッフは総本部長の[[植村伴北]]を初めとしたVG2メンバーである。なお、これに前後してVG2メンバーには永久パターンのを様々を公開する[[ゲームフリーク]]を批判し、そうしたものは秘匿すべきと主張していた一時期があった。[[ゲームフリーク]]は現在大成功を収めているがその意味ではVG2はオオマケである。[[植村伴北]]のクビは本誌創刊早々編集部内の内乱で飛んでいる。事情は御旅屋あたりに聞けばよろしい。
  
創刊当初は隔月刊誌でファミコンやパソコンのコーナーなどもあった。第6号より月刊誌、[[1994年]]の第116号より月2回発行となった。
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本誌創刊当初は隔月刊誌でファミコンやパソコンのコーナーなどもあった。第6号より月刊誌、[[1994年]]の第116号より月2回発行となった。
  
 
=== ハイスコア集計 ===
 
=== ハイスコア集計 ===

2009年9月30日 (水) 21:04時点における版

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ゲーメスト』 (GAMEST) は、新声社が1986年から1999年まで発行していたアーケードゲーム専門雑誌。通称「メスト」。姉妹誌として、投稿雑誌の『ゲーメストワールド』やコンシューマーゲーム雑誌の『ゲーメストEX』、ゲーム漫画雑誌『コミックゲーメスト』などが存在する。本誌ライターらは自分達が雑誌に載る事に満足して世の偉人になったが如く振舞ったため今日では各地で馬鹿にされている。

概要

1986年4月創刊。

新声社と、当時大手であったビデオゲームサークルVG2(ベリーグッド・ビデオゲーマーズ)との協力により創刊された。「VG3(ベリーグッド・ビデオゲーマーズ・バージョンアップグループ)」という、VG2の会報誌である同人誌。そのため、当初のライターはVG2の幹部メンバーが主になっており、創刊号の読者コーナーには、会員からのハガキが掲載されていた。後に、「VG3」は『ゲーメスト』とは別に、VG2の会報誌として復活した。この同人誌は内輪性が非常に強い内容で作られていたため読者の多くは内容が掴みにくく、その意味では全く内容がずさんなものになっていた。 しかし、1986年に読売新聞がこのサークルを記事に取り上げ、これを当時の新声社が目をつけた事からVG2が声をかけられる事になり、これが創刊のきっかけとなっている。

創刊時のスタッフは総本部長の植村伴北を初めとしたVG2メンバーである。なお、これに前後してVG2メンバーには永久パターンのを様々を公開するゲームフリークを批判し、そうしたものは秘匿すべきと主張していた一時期があった。ゲームフリークは現在大成功を収めているがその意味ではVG2はオオマケである。植村伴北のクビは本誌創刊早々編集部内の内乱で飛んでいる。事情は御旅屋あたりに聞けばよろしい。

本誌創刊当初は隔月刊誌でファミコンやパソコンのコーナーなどもあった。第6号より月刊誌、1994年の第116号より月2回発行となった。

ハイスコア集計

全国のゲームセンターからの申請に基いて、誌上で全国ハイスコア集計が実施されていた(創刊当初は、個人によるハイスコア申請も受付けられていた)。情報環境のない当時としては、『マイコンBASICマガジン』と並んで数少ない全国規模の集計であり、店舗・プレイヤーともに「全一(全国一位)」の称号を懸けての全国的な競争を繰り広げていた。これにより数多くの有名スコアラーが誕生し、その中には後のゲーム雑誌業界・ゲーム業界で活躍することとなった人もいる。

店舗別全一(星)数が店舗のステータスとして認知される一方、虚偽のハイスコア(いわゆる、「ウソスコア」)申請の問題や、アルバイト店員や常連などによるフリープレー問題、星の継続的獲得を目的としてスコアラーに小幅な更新を要求する行為が横行する問題などが発生した。そのためか、『ゲーメスト』末期には店舗別全一(星)数集計は廃止されている。

ゲーメスト出典の新語

ビデオゲーム攻略に関する専門用語俗語の内、ゲーメストが発祥とされるものが幾つか存在する。

めくり
対戦型格闘ゲーム用語。相手をぎりぎりで飛び越すようにしながら攻撃することによって、防御操作のレバー入れの方向を迷わせる技術。または、着地後に連続攻撃を入れやすくするため、相手を飛び越すようにしながら背中側に攻撃を当てること。「背中の皮めくり」が語源。
当時は同じ技術に対して「裏まわり」などの別呼称も存在したが、現在も一般的に「めくり」が使われている。
安全地帯
シューティングゲーム等の用語。絶対に敵の攻撃が当たらない場所を指す。略して「安地」。
実際の『ゲーメスト』誌上では更に発展した「玉置」と言う言葉が同義語として使われていた。由来は、当時の安全地帯のヴォーカルだった玉置浩二から。また、敵弾(玉)に対して自機を置ける場所とも掛けている。もともとは「安全地帯」という言葉がメーカーチェックにより不許可となったための言い換え語。
当て身
対戦型格闘ゲーム用語。相手の打撃技を受け止めて反撃する技の総称。
本来、当身といえば格闘技用語で打撃技そのものを意味するが、ゲーメスト誌上において『餓狼伝説』のギース・ハワードの必殺技「当て身投げ」が安易に略されたことから、本来とは違った意味で広まってしまった。
大パンチ、小パンチ(キックなども)
ゲーム内の表記では「強パンチ」、「弱パンチ」だった場合でも、語呂や表記の関係でまとめて「大パンチ」「小パンチ」と表記されるようになり、この呼び方が一般的となった。
脱衣麻雀
それまで「脱がせ麻雀」など呼称は複数あったが、『ゲーメスト』の表記以来「脱衣麻雀」の呼称が一般的になった。
レゲー
「レゲーの魂」コーナーから。元々は「レアゲームの略」とされていたが、近年では「レトロゲームの略」として普及した。

漫画連載

ゲーム雑誌らしく、アーケードゲーム作品と関連した漫画を連載することもあったが、休載・打ち切りが多いことでも有名であった(当初は特に雑誌としての地位も低かったため、作者の都合によって原稿を落とされ、そのまま打ち切りとなるケースが多発した)。完結作品の代表的なものとして、中平正彦の『ストリートファイターZERO』などがある。『ストリートファイターIII』に登場するリュウの必殺技「真・昇龍拳」が生まれたのもこの作品からとされる。この他にも、連載していた『さくらがんばる!』内で中平が登場させたオリジナルキャラ「神月かりん」がゲーム作品に逆輸入されるなど、ゲーム本編にまで多くの影響を与えている。

ほか、広告として連載されていたものが人気を博していたこともある。代表的なものとして、東陽片岡の『てくなーとマンガ』や、小林真文の『そんなんARIKA』など。『そんなんARIKA』は後継誌にあたる『月刊アルカディア』にも掲載されていた。

読者投稿

「アイランド」という読者投稿コーナーが存在し、当時のアーケードゲームに関連した文章・イラスト・マンガが投稿されていた。当時、同種の雑誌が他にほとんどなかったという環境も手伝って、レベルや人気も高く、これを纏めた「ゲーメストアイランド血風録」などとして単行本化もされている。

ここでの投稿作家から、イラストレーター・漫画家に転身したものも多く、プロへの登竜門としても機能していた(例としては雑君保プ吉崎観音古葉美一荒川弘など。余談だが、雑君保プ風見螢の中学、高校の後輩である)。

アーケードゲームをネタにした、読者からの4コママンガ投稿ページである「ゲーパロ4コマグランプリ」は特に人気が高く、単行本の売上は本誌やコミック以上であったとも言われ、今でも語りぐさとなっている。

廃刊とその後

新声社の倒産により、1999年8月30日発売の第274号(9月30日号)をもって廃刊となった。その号に廃刊・休刊などの報はない。会社の都合で廃刊になってしまったが、『ゲーメスト』自体はしっかりと利益を確保できていた状態であった。

廃刊時のスタッフの多くがアスキー(現在のエンターブレイン)へ移り、アーケードゲーム専門雑誌『月刊アルカディア』を創刊した。

幻の誌名

この雑誌の誌名は、創刊スタッフのVG2メンバーがいくつかの案を持ち寄り、その中から新声社の編集者が「ゲーメスト」に決定した。そのため、他にも多数の誌名候補があった。以下はその内のいくつかである。

  • 「フィフスジェネレーション」(JOE長崎提案)
  • 「アーティスティックゲーマーズ」(風見螢提案)

こぼれ話

  • 創刊号と第2号だけは版形がA4版だったが、第3号以降はAB版に変更されている。これは、中綴じという本の性質上、本屋での販売時点で縦置きされると自重でお辞儀をしてしまう(上部が折れて、垂れてきてしまう)というA4版の欠点を解消するためだった。
  • 創刊号と第2号は表紙がイラストだが、以降は写真が主体となっている。これは、第3号の編集時点で担当イラストレーターの身内に不幸が起きて原稿が間に合わず、急遽写真が使われる事になり、以後、そのままとなったため。
  • 上記にあるように事前に廃刊の報は無かったが、廃刊となる年の、しかも新年の本誌1号目となる第252号(1月30日号)掲載の「マルゲ屋瓦版」内にある4コマ「超世紀末ゲーム伝説 ハルマゲメルティ」には「今年の夏くらいまでのこと(付き合い)だし!」と、近い将来を占うような台詞が出ている(実際は1999年の恐怖の大王に関してのネタだが)。

脚注


関連ページ

外部リンク